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おしながき

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料理は三つの心でつくる

 

喜心とは簡単にいえば、イヤイヤながら調理しないことです。そんな心で作ってもおいしい料理はつくれません。つくる人の心は料理に表れるものです。
老心とは、たとえば米を研ぐときに米粒一つ一つに心を配り、砂やゴミを取り除くように、食べる人の生命の源となる貴重な生命として、食べ物を心をこめて丁寧に扱うことです。 研ぎ汁も捨てたりしません。植木や樹々の肥料として無駄にしないようにすのが大切です。ものを大切にする心を忘れてはなりません。

 

鉄鉢とは、僧が食物を受けるために用いた鉄製のまるい鉢のことをいいます。
遠くインドにはじまり、日本へは奈良時代につたわったとされ、托鉢の僧が用いたといわれています。
古くから伝わる「精進料理」では、仏の教えによって肉類魚介類を使用せずに、穀物、豆類、野菜などの食材だけを使用したお料理です。また、食材の味をいかすため、調味料の使用を抑え、また食材を余すところなく使い切ります。
泉仙の精進鉄鉢料理は、鉄鉢を形どった器に、四季おりおりの味覚を盛り込んだもので、禅のこころと、京料理の伝統を現代に生かしています。

 

※お料理は一例です。現在お取り扱いのないメニューも含まれます。